おおばの帯

美の創造

成人式や結婚式のような人生の節目であったり、旅行や観劇など少し贅沢な気分を味わいたいときに、きもの(着物)は日本人にとって素敵な思い出に花を添えるこれ以上ないアイテムです。おおばの帯はそんなときに振袖や訪問着をさらに着映えされると高い評価を頂いております。
本家本元が「大庭の帯」の旧きを守り、新しきに挑戦し更に進化させていきます。

先代から引き継いて以来30年にわたり、社長業と制作の一切を担ってきた圭价とその補佐を続けた長男・左由夫が、製造元へ求められる倫理やモラルの高まりから㈱白綾苑大庭を離れ、嘘いつわりのない織物制作を目指し立ち上げたのが当店おおばです。
弊店は現在、株式会社白綾苑大庭とは一切関係ありません。
おおば帯の証
おおばの帯には全て「おおば」のマークが織り込まれています。
類似品模倣品にご注意ください。左上の「本」には「本家」「本元」「本物」…、そんな意味が込められています。

つづら糸

つづら糸

大庭圭价が壁糸をモチーフに、改良し考案したのが「つづら糸」です。絹糸を生糸の段階で複雑に撚り合わせた糸を織り込むため、帯への使用は不可能とされてきましたが、機装置の改良や職人による帯への適性を研究ののち、10年越しに成功しました。西陣や博多などの織物産地の中でも、未だに「つづら糸」を帯の柄糸に製織できるのは弊店だけです。

おおばの帯

手織錦・手織佐賀錦

帯のプレミア

現在、手織の職人は減少の一途をたどり、西陣で生産される帯の数%ほどの数量しか生産されていません。しかし、その独特の風合いや質感は手織でしか出すことができません。一度味わっていただければ、他の帯では代えることができない帯…それが手織の帯です。その稀少な製品をおおばは今でも守っています。まさにプレミアと呼ぶに相応しい逸品です。

つづら錦

壁糸使いの帯

大庭圭价が考案した大ヒット帯・つづら錦です。文様は古今東西の文様をアレンジし独自に消化した図案を用い、配色ともに個性あるデザインですので、年齢問わず装うことができます。この帯の特徴に、柄糸に壁糸を使用しております。壁糸は、使用するたびの糸直しや長期使用による毛羽たちなどとは全く無縁なのでアフターケアいらずでお使いいただけます。

縫箔

光輝く絹糸

縦横の制約が存在する織物の製作は、その制約ゆえに意外な創作が生まれたりすることもあり楽しいものですが、長く続けていると、やはりそういったルールから飛び出して創作したいという意欲も涌いてきます。その点、手刺繍という技法は自由にデザインを捉えることができるので、織物にはない表現が可能になりました。更に絹糸の原初体に近い片撚り糸と呼ばれる絹糸を使用することにより、美しい光沢を実現しています。

九寸なごや帯

きもの好きの一本

今まで袋帯一辺倒で創作してきましたが、以前から要望の多かった九寸なごや帯を創作いたしました。素材、技法は今までのレベルから落とさずに、帯地を少し柔らかい手触りに作り替え、デザインも従来のラインから少し離れて、大島など各種紬から御召などの織物などにもコーディネートできるような九寸なごやに仕上げました。

ひそく

カジュアル、フォーマル両方つかえる

意匠図案に定評のある弊店ですが、つづら糸を使用する技術や帯の風合いなどにも高い評価を頂いております。使用する素材や織る技術はそのままに、シンプルなデザインでまとめ上げたのが「ひそく」です。大庭ならではの彩色を中近東発祥の幾何文様で再構成した「ひそく」は、他の追随を許さない「おおば」独特の滋味に溢れています。カジュアル、フォーマル両方に使える帯に仕上げました。

生絹

単衣のきものに

最新作の袋帯です。温暖化のおかげで単衣のニーズがかつてなく高まっている昨今、開発された帯です。うすい単衣に従来の厚手の帯を結ぶと、せっかくの単衣の軽やかさが失われてしまいます。そういったきものに結んで頂けるよう、能衣裳で使用される「ぬれぬき」の技法を駆使して、帯地も軽くうすく仕上げました。もちらん袷の時期にも結んいただけます。

上東

袖や織物に

米沢の紅花染で高名な(株)新田の監修のもと、手引き真綿紬糸を使用した「上東」は、おおば初のカジュアルラインの袋帯として、発表されました。真綿遣いですので折れに強く、帯に負担を強いる変わり結びでもシワが残りません。着付けの先生方やきもの通の中で高い評価をいただいております。

半巾帯

さまざまな帯結びを楽しむ

気軽に着付けができ、さまざまな帯結びが楽しめる半巾帯。おおば独特の色遣いとデザインをそのままに新しく制作しました。袋帯やなごや帯とは異なる用途があるため糸本数を変化させ風合を調節しています。着装の際に少し覗く裏地は表地と異なる色を使用し、他にない半巾帯に仕上げています。